前回もビルドダイバーズに登場する機体、特に主人公陣営の3機体(ダブルオーダイバー、モモカプル、ガルバルディリベイク)の元ネタについて解説しましたが今回はその主人公陣営を遠くから見守るキャラクターたちの搭乗機体2機について解説したいと思います。
AGE2マグナム
GBNのチャンピオン、クジョウ・キョウヤの乗り込む機体、その名の通りベースとなった機体は機動戦士ガンダムAGEの2クール目、所謂アセム編の主人公アセム・アスノの愛機となるガンダムAGE-2ですね。
機体の配色こそ青と白を基調とした明るい配色からダークブルーと白を記帳にした少しシックなものに変化はしましたが原形をほとんどとどめているのは主人公のダブルオーダイバーと同様ですね。
ちなみに姿を隠して主人公達に接触した際に乗っていた機体・ダークハウンドもガンダムAGEでオトナになったアセムが姿を隠している時期に乗っていた機体で、こんなところにも原作再現があったりもします(性格には原作のAGE-2とダークハウンドを組み合わせたようなパーツ構成になっていたのが芸コマ)。
原作との大きな違いはその装備、アセムはガンダムAGEの劇中においてX-ラウンダー(宇宙世紀シリーズで言うニュータイプやガンダム00でいうイノベイターのようなある種の超能力を持った人々のこと)ではなかったことから、遠隔操作武器を装備することはなかったのですが、
このAGE-2マグナムではガンダムAGEの第4クールでアセムの息子でありXラウンダーだったキオの乗るAGE-FXが用いていたような遠隔操作武器を装備しています。
つまりこの機体は「アセムがXラウンダー能力に目覚めていた場合のAGE-2のバリエーション」というような設定で作られた機体ということに。
なんともマニアック、ではありますが劇中でアセムがコンプレックスに感じていた部分であるだけに「もしそうだったなら・・・!」とファンが妄想・想像しそうな設定でもありますね。
グリモアレッドベレー
つづいて、上のチャンピオンとも旧知の仲であるオコジョさんロンメルの駆る、グリモアレッドベレー。
グリモアはGのレコンギスタに登場する敵方の量産型のMS、その特徴的な頭部が特徴の機体でもあります。
しかし何より目を引くのはレッドベレーの名前の示すような真っ赤な頭部と左肩の赤いアーマー部品。
左肩・・・赤い・・・というと思い当たるのは装甲騎兵ボトムズに登場したレッドショルダー部隊。
この作品では高さ3メートルほどの小型のロボット、アーマードトルーパーを用いて戦争が行われていたのですが、その中に機体の左肩を赤く塗った機体を操る部隊、通称レッドショルダーと言う部隊が登場します。
作品の主人公、キリコ・キュービーがかつて所属していた部隊ですが、結局部隊はキリコを残して全滅し、キリコはその隊のマーチを聴くだけでうなされると言うトラウマを植えつけられることに。
というわけでこのグリモアレッドベレーは、グリモアのレッドショルダー部隊風アレンジってかんじですね、むせる
所感雑感
というわけでチャンピオンとその旧知のオコジョさんの愛機の元ネタについてでした。
一方はその作品でも1番の人気機体のIF改装といった機体に対して、もう一機は同じサンライズ製作作品とは別シリーズの作品の要素を入れ込んだ作品というかなり変わったアレンジでしたね。
まぁビルドシリーズ第1作、ガンダムビルドファイターズにおいてあるように「ガンプラはどんな自由な発想で作ってもいいんだ!」ってことですね。
そのビルドシリーズの真髄ともいえることを作中でも屈指?の強キャラがやっていることにビルドシリーズらしさを感じますね。
きょうはこれまで、それでは