さて先日最新のロボットアニメとして新幹線変形ロボシンカリオンについて振り返ったのですが、実を言うと新幹線とロボットの関係は歴史が長く、これまでにもいくつもの「電車・新幹線」「ロボット」が創作に登場してきました。
今回は、自分の知る範囲に限りますが、新幹線モチーフロボについて振り返りたいと思います。
超特急ヒカリアンシリーズ
超特急ヒカリアンは1997年から2000年に放送されたTVアニメ、元々は玩具シリーズでそれがアニメ化。
設定としてはヒカリアン星からやってきたヒカリアン星人がエネルギー源である電力を得やすい新幹線などの電車に擬態したもの。
ロボットとしての設定としては、同じく異星人が地球の機械に擬態したトランスフォーマーなどに近い感じですね。
デザインとしては電車の先頭車両から短い手足が生えたようないわゆるSD(スーパーディフォルメ)キャラで、作品としてもコメディタッチの明るい作品だった模様。
さらにアニメに先行して発売されたおもちゃは所謂プラレールにも対応しており、同じくプラレール対応のシンカリオンシリーズの先輩とも言える作品ですね。
変形の仕方も似た感じでシンカリオンの先輩と言えなくもないかも?
勇者シリーズ
勇者シリーズとはサンライズによって製作され1990年の勇者エクスカイザーから1997年の勇者王ガオガイガーまでの一連のロボットアニメシリーズ。
設定こそそれぞれ異なるものの勇者となる巨大ロボットが世界の平和のために悪と戦う物語。
基本的には各作品でそれぞれ異なるモチーフから変形するロボットが登場するのですが、当時からいわゆる電車、新幹線が子供にとって人気があったためか、毎作品のように電車・新幹線モチーフのロボットが現れ、なかでも第5作となった勇者特急マイトガインはその名の通り全てのロボットが電車に変形するという電車ロボット祭りでありました。
簡単に登場した電車モチーフロボットをまとめると
勇者エクスカイザー
ブルーレイカー(100系新幹線)、グリーンレイカー(200系新幹線)
太陽の勇者ファイバード
なし
伝説の勇者ダ・ガーン
アースライナー(300系新幹線、ダ・ガーンの合体メカ)
勇者特急マイトガイン
ガイン(300系新幹線のぞみ)、マイトウィング(400系新幹線つばさ)、ロコモライザー(蒸気機関車)など
勇者警察ジェイデッカー
なし
黄金勇者ゴルドラン
アドベンジャー(C62蒸気機関車)
勇者指令サグオン
ダグターボ(300系のぞみ)、ダグアーマー(E1Maxやまびこ)、ダグウィング(400系つばさ)、ダグドリル(C62)
勇者王ガオガイガー
ライナーガオー(500系)
と言った具合に、第2作となった太陽の勇者ファイバードと電車祭りになったマイトガイン直後の勇者警察ジェイデッカーのみ電車ロボは登場してませんでしたね。
特徴としては主役のサポートチームのロボットとして登場する場合や、それ以外にも主役ロボの合体用メカとして登場する場合もダ・ガーン、マイトガイン、ガオガイガーの3作でみられます。
そういう意味でも電車というモチーフが子供にとって魅力的だった証なのかなあって感じです。
所感雑感
こうして色々な電車・新幹線ロボを振り返ってみましたけどいずれも共通するのは「電車の先頭部が胸部になっているものが多い」ってことですかね。
上にも挙げた勇者警察ジェイデッカーでは建築機械モチーフのロボット達が合体した際に胸にトラのマークが出るギミックがあり、それに対して劇中人物が「なぜ胸にトラが・・・」と言ったところまた別のキャラクターが「カッコいいからだ!」と言い返した、なんてエピソードがありますけど
そういう意味で言うと新幹線・電車の文字通りの”顔”そしてカッコいい部分が先頭車両であり、その伝統をシンカリオンでも継承してるってことですかね。
まぁヒカリアンはそれこそ先頭車両が顔になってましたけど
ということできょうはこれまで、それでは