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A社R氏とN氏の係争と不起訴処分について雑感とかまとめ

まず話の発端として2020年10月の動画をめぐってA社と所属しているVtuberのR氏がN氏と係争してたわけですが、先日8月1日になってN氏が「一つの結末がついた」としてツイキャスでその説明配信をとったそう。
「とったそう」という言い方になるのはその後配信アーカイブを非公開の状態にしているので実際の発言など確認できないんですよね。
正直言えばどちらのファンでもない、けども気にかかる話題ゆえにいろいろ情報探していたんですが、いかんせん上述のとおり現状の情報源が弁護士など通してない一方の発言であること+オタクは法律とか裁判のことが分からないので諸説入り混じる状態なんですね。
それに関してはまぁ自分も同じなのですが、自分で混乱しないためにちょっと情報整理しときたいと思ったわけです。

まず初めに、N氏の発言自体が確認できないので、配信直後にまとめられたN氏発言を参考に状況を整理します*1
また聞きのまた聞きなので正確性は怪しいものですが、内容としては

・刑事裁判でA社とR氏に訴えられた
・身元不明状態で保留されていたが身元判明したため警察が動いた
・2020年10月の動画などに名誉棄損を指摘され、一つ一つ反論
・8/1時点で確認したところ不起訴と警察から回答
・民事裁判はこれからかもしれない

という感じ。
N氏自身も素人ゆえに多分正確じゃない文言があるんでしょうけど、こちらも素人として読み取っていきます。

「不起訴処分」について

まず不起訴処分となっている以上刑事”裁判”には至っていないようです。
今回のケースだとA社とR氏が被害届などを警察に提出しますが、それをもとに警察が調べはじめ、裁判にかけるかどうかを判断するわけですが、裁判に進むのであれば起訴、裁判に進まないのであれば不起訴ということみたいです。

また不起訴についてはすべてが無罪放免か?と言われるとそうでもないらしく、いくつか種類があるそう。
参考にしたHP*2によると不起訴処分には「嫌疑なし(そもそも罪を犯していない)」「嫌疑不十分(犯罪を犯した疑いはあるが決定的証拠がない)」「起訴猶予(犯罪立証可能だが示談成立している場合)」の3つがあるようです。

また同ページには「起訴された場合99.9%有罪」「(被害届を出した場合?)不起訴になる割合は65%」との記載もあります。
そういう意味では確実な証拠が得られ、有罪になる確証が高い場合にのみ起訴に及んでいるという状況っぽいので、今回のN氏に関してはそういった確実に黒的な状態ではなかったよう。

しかしながら別のサイト*3では同様の不起訴理由を挙げたうえで「不起訴処分の理由は通知されない」ともあります(開示請求はできるみたいですが)。
ですので今回のケースについて「そもそもN氏が無実だったのかどうか?」については何も情報が得られない感じですね。

刑事と民事について

N氏も言っていましたが今回の件に関しては「刑事での訴えがあったが不起訴になった」というもので民事はまた別のようです。
刑事訴訟と民事訴訟の違いについてはまた別サイト*4を参考にしますが、
こちらによると「刑事訴訟の判決・証拠を利用するため」などの理由で刑事訴訟が終了したタイミングで民事訴訟を行うのがよい、とされています。
とはいえ刑事と民事については「別々に行えばどのタイミングでも実施できる」とあるので今回のケースがどうなっているのかは不明ですが、
少なくともN氏発言ではまだ民事について何も情報がないという状態なので刑事→民事で行われている感じがしますね。

また今回不起訴になった開示訴訟ですが、これが名誉棄損に関するものだとすると、「名誉棄損罪は成立の判断が難しい」とするサイト*5があったりします。
そういう意味だと上述の理由で先に刑事訴訟行っていますが、どちらかというとより基礎が難しい方の結果が先に出たのかもしれません。
かといって「民事の名誉棄損の訴えはヨユー!」みたいな話も聞かないのでどうなるかは定かではないですね。

かかった時間と時効について

今回の一件をみて驚いたのは発端となった動画の投稿が2020年10月と3年近く前になること。
このサイト*6の記載によれば、刑法で名誉棄損罪の公訴時効は3年民事訴訟での損害賠償を請求できる期間も3年とあります。
つまり「今から民事訴訟始めたとしても残り3か月で時効じゃないか」となるわけですが、同ページの記載をみるに正確には「民事訴訟で損害賠償を請求できる期間は、被害者が損害と加害者を知ったときから3年」とあります。
ここについては今回のケースでどういう判断になるのかがよくわからなかったりします。

冒頭のN氏発言にもあるように今回の訴訟は「身元不明なため保留されていたが、身元特定され動き出した」ものとなっています。
これに関連するのが、今回の件の担当弁護士のTwitterでのつぶやき*7で2022年3月28日にプロバイダの開示請求が通ったとあります。
動画の投稿から1年半かかっているわけで、実に今日までの期間の半分がこれにかかっています。
これが上述の身元が特定されるきっかけになったものと思われますが、はたしてこのタイミングが「加害者を知った」タイミングになるのか?という感じですね。
もしここがそのタイミングであればそこから3年、2025年3月までは猶予があるということになりますが、どうなんでしょうかね。
民事裁判には1年かかる*8という話もあるので、猶予がないと難しそうではあります。

まとめ

というわけで自分で調べたもののまとめのコメント欄にメモっててもしょうがないなと思ったまとめでした。
一応両サイドの応援団がいそうなとこを見回った上で調べまわったんですが、どっちも勝利宣言するほどの状態じゃないんじゃないか?という気は素人目線だと思ってます。
別にこの事件に関するウォッチャーというわけではないのですが、気になるもんは気になるからしょうがないってことです。

それでは